スファエリクティス・バイランティの繁殖
Sphaerichthys 2005年05月27日 17:35

数回、繁殖を試みて飼育をするも、雌雄の力の均衡がとれず、なかなか繁殖成功まで到らなかった。また、比較的高価なため、複数匹飼育して“自然にペアができるのを待つ”といった方法がとれず、購入魚の相性に依存する部分が強く繁殖には苦労した。一般にチョコグラ Sphaerichthys osphromenoides osphromenoides よりも繁殖が容易、水質への順応が高いと言った事を耳にするが、筆者が飼育観察する限りでは前者と比較して、水質(悪化・導電率の上昇、etc)への適応幅が狭いように感じた。pHだけとってみれば、中性以下であれば問題なく飼育できた。
昨年(2002年)秋頃よりペアで飼育するも、どちらかが発情しても片方が受け入れを拒否し、 発情した個体に攻撃されての外傷が尽きなかった。見るに見かねて、発情する雄(その当時)をプラケースに10日程隔離(飼育水槽に浮かせる)した結果、雌が発情するも当の雄が意欲を無くしてしまい、雌に追いまわされる結果となった。しかし、体格的に雄の方が2回り程大きいため、雄が劣勢ながらも力のバランスはなんとなくとれていた。
その状態で1ヶ月以上が経過するも、相変わらず変化が見られない日が続く…。
半信半疑で「テトラバイタル」を規定量添加し、また暫く様子をみる……。
2003.3.29~30にかけて、雄が卵を咥える! 旋回運動は特に観察されず、雌が体側を誇示してのアプローチは常々観察されていたのだったが、突然の産卵だった。その際の簡単なデーターが以下である。
♂ 体長38mm 全長50mm(仔を吐き終えた翌日死亡)
吐仔数62匹 期間18日(3/29~/30頃産卵)
水温28℃
pHその他の水質は、未測定。KH、GH共に1以下。




これまでのチョコグラの稚魚育成の経験から、バイランティも同じだろうと想像していたのだが、吐き出された翌日から明後日にかけて1/3以上が死んでしまった。その後も、数匹がポツポツ落ちる。
何分にも初めての経験であるため、結果を出すには至っていない。今回の仔の形質が弱かったのか、それとも水質悪化への順応性が低いのか、今後の課題である。成長の具合など、また折をみて紹介したいと思う(2003.04.26)。
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