ホウネンエビ

  • 2005年06月23日
  • Category:その他 4
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この不思議な形の生物は、田植え直後の水田でみることができる。と言っても、どこの水田でも見かける訳ではなく、農薬などの影響が少ない場所。しかも散発的に発生し、連なる水田でも一部にしか発生しないことは稀ではない。江戸時代には、「豊年魚」「豊年虫」と呼ばれ、大量発生した水田は豊作になると言われたそうだ。

畦から目を凝らせば、緑色や半透明の体にV字型の赤い尾がよく目立つ。最大で50mmほどの体は常に背を下に、11対の胸脚を忙しなく動かす。人影に気づくと「さっ」と反応するが、あまり俊敏ではなく、両手ですくい取るように捕らえるのは容易い。

腹部に透けて見えるのは卵だろう。その生涯の大半を卵の状態で過ごし、水田のサイクルに依存する一生。6月始めにみられたものも、7月末には姿を消してしまう。

その存在を知らなければ、目にすることもなかったであろう小さな生き物。イマジネーションを掻き立てられるその造詣を、来年もまた見てみたいものだ。

甲殻網 無甲目 ホウネンエビ科

ホウネンエビ

撮影データー

D100 タムロン90mmマクロ

1/160 f/36 ISO200  中央部重点測光

ストロボ撮影

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